クロスブラウザでXUL/SVGを実現するフレームワーク「Ample SDK」
Ample SDKはJavaScript製のオープンソース・ソフトウェア。JavaScriptはAjaxが登場して以来、一気に進化を遂げた。Prototype.jsやjQueryを使えばインタラクティブなアクションが可能なWebサイトが簡単に構築できる。そうしたライブラリはプラグインによって細かく分割された機能をもっているのが特徴だ。
XULによる画面定義
だが自分の目的にあったプラグインがあれば良いが、ないと自分で作ったり探す羽目になる。Ample SDKであればその使い方を覚えてしまえば一つのライブラリで済むのが利点と言えそうだ。リッチなインタフェースや操作を可能にする各種機能が盛り込まれている。
機能は数多いが、例えばリサイズしたりドラッグアンドドロップを実現するオブジェクトを簡単に作ることが出来る。さらにマウスオーバーで枠の色が変わるデモやJavaScriptのアクションをブラウザに履歴に登録し、Ajaxアプリケーションのヒストリー管理に使えるようしたり、選択できないラベルを作る機能もある。
Ajax履歴管理のサンプル
そして最大の特徴はXUL(XMLベースのユーザインタフェース用マークアップ)やSVGにクロスブラウザで対応できる点だ。XULを使ってツリー表示やタブインタフェースを実装したデモがあったり、IEでもSVG表示に対応したサンプルがある。HTMLは使わず、全体としてXMLで定義するのが特徴的だ。
Googleマップのような外部サービス向けの機能もあり、位置を指定した地図とマーカー配置も容易に実現できる。リッチなWebアプリケーションを開発する際に使ってみたい面白いライブラリだ。
執筆時のバージョン
0.8.9
JavaScript GUI Framework - Ample SDK