Scan TailorはWindows/Linux向けのオープンソース・ソフトウェア。最近書籍をスキャンしてデジタルデータ化するという話を良く聞く。確かに書籍のまま保存しておいても経年劣化したり、場所をとったりして不都合なこともあるだろう。デジタルデータ化してしまえば劣化することもなく、いつでも読めるのが便利だ。

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半分に分割

 

そんな書籍をスキャンする専用のハードウェアもあるが、そんなのはもったいないと感じる人は全ページを写真で撮った後、Scan Tailorを使ってPDFにするのはどうだろう。Scan Tailorはまさにそのためのソフトウェアになる。

はじめに画像が入ったフォルダを指定して取り込む所から始まる。写真の取り込み位置を決めたり、ページを半分で分割すると言った操作もできる。自動で分割位置を定めてくれる機能が便利で、見開きのように半々で分けたり、バインダーを考慮してその部分だけを切り抜いたりもできる。

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二値化処理

 

さらに写真の傾きを補正することもできる。写真は二値化処理やグレースケールへの変換処理を通じて読みやすい状態に仕上げることが出来る。解像度も指定できるので好みの状態に仕上げることが出来るはずだ。慣れるまでは多少作業に手間取るかもしれないが、Scan Tailorは使い慣れるととても面白い操作が出来るようになるかも知れない。

さすがに1ページ、1ページを手動でやるのが手間ひまがかかるが、スキャンする際に本をばらす手間がないのがメリットと言えるかもしれない。書籍のデジタル化を行う上で注目したいソフトウェアだ。

執筆時のバージョン

 0.9.7.1

 

Scan Tailor

 http://scantailor.sourceforge.net/