Lingr IRCはRuby製のオープンソース・ソフトウェア。LingrはインフォテリアUSAのサービスとして開発、運用されていたオンラインチャットサービスで2009年05月末をもって閉鎖した。だが最近になって江島健太郎氏個人のプロジェクトとして再起動することになった。Lingrはビジネスモデルはともあれ、Cometを実践的に使ったサービスで技術的にも面白く好かれていただけに、嬉しい人も多いことだろう。

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使い慣れたIRCクライアントでLingrのチャットが楽しめる

 

そんな間もなく復活するであろうLingrだが、チャットと言えば元祖はIRCだ。そんなIRCが好きな方にもLingrを使ってもらえるようにするのがLingr IRCだ。Lingr IRCをローカルで立ち上げると、IRCクライアントとLingrの間を繋いでくれるのだ。

筆者環境で試してみた所、日本語がオンライン上で文字化けしてしまった。エンコーディングの設定と思われるので、正しい設定が分かる方はコメントにてご指摘いただきたい。使い方は簡単で、Lingr IRCをRubyで実行すればローカルにサービスが立ち上がる。デフォルトで26667番ポートになるので、後はIRCクライアントで設定すれば良いだけだ。

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Webから見ると文字化けてしまっている…

 

ID、パスワードはLingrにて取得したものを設定すれば良い。後は通常のIRCと変わらずにチャンネル(ルーム)に入り、会話を楽しめる(日本語は文字化けたが)。Webブラウザを使ってレスポンスの良いチャットと言うのも魅力的ではあるが、これまでIRCを使ってきた方であれば、やはり使い慣れているクライアントを使いたいだろう。

Web APIを公開することで、ユーザの環境を束縛せずに自由にサービスを使ってもらえるようにできるのは素晴らしい。一日も早いLingrの復活が待たれるソフトウェアだ。

 

psychs’s lingr-irc at master - GitHub

 http://github.com/psychs/lingr-irc