tr.imはRuby on Rails製のフリーウェア(ソースコードは公開されている)。短縮URLサービスは乱立しすぎている。システム仕様が簡単であり、Twitterをはじめとするマイクロブログサービスで活用できるとあって、多数のサービスが立ち上がっている。その一つ、tr.imは決して利用者が少ないサービスではなかったがビジネス化が難しく2009年08月に閉鎖を発表した。

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インストールに失敗したので本家サイトにて

 

その発表自体は数日後に撤回されたが、その際に約束されたのがシステムのオープンソース化だ。そしてそれは(半分)実現した。tr.imはライセンスはないがソースコードを公開したのだ。

tr.imは大きく分けて3つのシステムに分類される。一つはWebベースのインタフェース、もう一つはWeb API、そして最後にリダイレクトシステムだ。今回のオープンソース化でもこの3つに分けて提供されている。特徴としてはログインシステムがあり、自分の登録したURLについてクリックされた数や時間帯別のアクセス数をグラフで見られることだろう。

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統計情報

 

いわばマイクロブログでの反響をマーケティング的に見ることができるのだ。欧米ではマイクロブログを企業が活用することも既に当たり前になっている。その中で自社製品の反響やリリースの伝搬具合を知るのにtr.imはぴったりとツールになり得るだろう。

オープンソース化がビジネスを進める上でどう転がるかは分からない。だが技術者としては興味深いシステムであるのは間違いないだろう。運用の中で培われたノウハウを伺い知る上でも、ソースコードは一見の価値があるはずだ。

 

via Tr.im’s open source relaunch begins, already running behind schedule [Download Squad]

ejw’s tr.im at master - GitHub

 http://github.com/ejw/tr.im