Google Book DownloaderはWindows向けのオープンソース・ソフトウェア。個人的な認識として、Googleブック検索では書籍の一部を閲覧できるものの、全体を見ることはできなと思っていた。それができたら書籍を購入する人が少なくなるからだ。もちろん出版社が許可した場合は違うが、大抵はそうではない。ごく一部のプレビューのみと言う認識でいた。

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Googleブックからダウンロードを行う

 

だが実際には違うらしい。少なくともGoogle Book Downloaderを使えば書籍の大部分をダウンロードできる。一部の抜けはあるものの(これはダウンロード途中だからかも知れないが)、その大部分について閲覧し、一つのPDFファイルにまですることができる。

使い方は簡単で、Googleブック検索でダウンロードしたい本を見つけたら、そのURLをGoogle Book Downloaderに貼付けて検索する。書籍が見つかったら登録し、ダウンロードを開始するだけだ。ちなみにGoogle Book Downloaderは危険なツールのようでしばらく動かしていたらGoogleブック検索からアクセス禁止になってしまった(しばらくすれば解除されると思われる)。

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プレビュー画面

 

そのためGoogle Book DownloaderではP2Pやマルチプロキシなど、危ない操作を繰り返せるように設定ができる。ハッキングに近い感じもするが、技術的には非常に興味深いものがある。ダウンロードしたファイルは画像またはPDFとして保存が可能だ。途中までのダウンロードでアクセス禁止になってしまったが、8割近くのページは読むことができた。

日本語の書籍は登録数が少ないので、読んでみたい書籍は少ないかも知れない。だがそのような書籍を購入せずに立ち読み感覚で読めるとしたら、使ってみたい人は多いかも知れない。個人的には電子書籍は解像度が低くて読みづらいと感じてしまうのだが、書籍の種類によっては電子書籍のが便利な場合もありそうだ。

 

Google Book Downloader

 http://googlebookdownloader.codeplex.com/