Flashのインタフェースはマルチプラットフォームで共通であり、Mac OSXのUIとはまた違う良さがある。そんなFlashのUIを使ってデスクトップで動作するアプリケーションを構築しようと思うとAdobe AIRがよく知られている。だがAdobe AIRを別途用意しなければならないのが面倒だ。

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アプリケーションのビルドは簡単

 

Flashで作られたソフトウェアをまるでネイティブアプリケーションのようにダウンロードするだけで動くようにするのがHippoHXだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはHippoHX、SWFファイルをネイティブアプリケーション化するソフトウェアだ。

HippoHXはWindowsまたはMac OSX向けに提供されるソフトウェアだ。SWFファイルを指定し、設定をするだけでWindowsとMac OSXどちらでも動作するネイティブアプリケーションを生成する。インタフェースはSWFのままなので、HippoHXがラッピングしている仕組みだ。Windowsであれば配布の際には同じディレクトリにあるDLL群が必要になる。

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ファイルシステムにアクセスするサンプル

 

SWFがベースではあるが、デスクトップアプリケーションとして必要な要素を兼ね備えている。例えばシステム環境変数へのアクセスやクリップボードの操作(Mac OSXでは動かなかった)、ファイルやフォルダの作成、更新、削除などだ。Windowsであればレジストリにもアクセスできる。

その他Webカムにアクセスするデモなど、多数に用意されている。Mac OSXとの兼ね合いかもしれないが、日本語切り替えがうまくいかなかった。SWFを使ってデスクトップアプリケーションを開発する、Adobe AIRとはまた違う魅力的なソフトウェアだ。

 

HippoHX - Home

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