先日アメリカの投資会社VCCが発表した今後5年間で伸びると思われる分野の一つに「電子書籍」が挙げられている(参照)。確かにAmazonのKindleやiPhone/Androidといったスマートフォンによって電子書籍の市場は成長しているようだ。

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そんな電子書籍のフォーマットとして採用されているのがePubフォーマットだ。そしてSigilを使えばePubフォーマットの文書を作成することができる。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはSigil、WYSIWYGな電子書籍エディタだ。

Sigilはワードプロセッサのように文書を書くことができる。とてもスムーズな、使い勝手の良いソフトウェアでドキュメント作成用として使っても十分便利そうだ。文字装飾や文字の配置など、簡単なレイアウト設定もできる。

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作成したePub文書を開いたところ

 

画像の埋め込みや回り込んだ文書の作成も可能だ。保存形式はオリジナルになるが、アウトプットウィンドウではHTMLでレンダリングされた結果を見ることができる。

また別名で保存する形式としてePubが選択できる。UTF-8で保存するので日本語も大丈夫かと思ったが、Adobeの電子書籍ビューワーであるAdobe Digital Editionsで試したところでは文字化けしてしまった(ビューワー側の問題かも知れないが)。

電子書籍の市場はまだまだ小さく、成長する余地は十分にあるだろう。そのとき、自分でも電子書籍が作成できるようになっていれば読み手、書き手として楽しめるようになるだろう。

 

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