これは面白い。一般的にコンピュータ向けに提供されるペイント系ソフトウェアは、紙で行っていた作業をリプレイスするものが多い。デジタルならではの機能というと、レイヤーやアンドゥといった機能だ。だがもっとできることはあるはずだ。コンピュータ上ならではの創作プロセスが必要だ。

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デジタルならではの芸術が生まれるかも知れない

 

そこにチャレンジするのがAlchemyだ。まさにデジタル時代ならではの芸術性が生まれるのではないだろうか。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはAlchemy、コンピュータ上の創作プロセスを一変させるソフトウェアだ。

Alchemyにはアンドゥや編集するような機能はない。あえて機能を低く抑え、創作に集中できるようにしている。そして入力ソースとして、マウスなどはもちろんのこと、マイクの音量、コンピュータ内のノイズ、カーソルを動かす速度、インターネット上の画像取り込みなどが対象になる。

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設定画面

 

さらにクリエイトとアフェクトというモジュールがある。クリエイトではキャンパス上に新しい形を、アフェクトでは既にある形に変形させることができる。左右対称な形やランダムなど面白い効果ができるようになっている。

アンドゥはないが、セッション管理機能があり指定時間ごとにPDFファイルに各状態をページにして保存することができる。作品ができあがるまでのプロセスを追っていける、これもまた面白い機能だ。動作はWindows、Mac OSX、Linuxと幅広く動作する。新しい創作活動の場として試してみてはいかがだろう。

 

アイディアを生み出すスケッチ・システム | Alchemy

 http://al.chemy.org/ja/