元々バージョン管理システムはプログラマが利用していたシステムだ。だが、その便利さゆえにシステム開発会社などではデザイナの方も利用している。さらにそれが広まると全社的に使われることもある。

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ライターの方に便利なバージョン管理の使い方

 

バージョン管理を使えば、間違っても戻ることができるので思い切った作業も行えるようになる。それを活かしたライター向けのソフトウェアがFlashbakeだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはFlashbake、Gitを使ったライター向けバージョン管理システムだ。

FlashbakeはベースとしてGitを使っている。Gitであればローカルにリポジトリがあるので手軽にはじめられるのが良い。さらにGitHubなどに公開するという手もある。Flashbakeの使い方はまずGitのリポジトリを作成後(もしかすると不要かも)、Flashbakeコマンドを実行して進められる。

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ログを見るとその時のつぶやきやブログ記事が見られる

 

実際の作業はCronなどを使って自動コミットによって行われる。15分くらいの間隔でいいだろう。バージョン管理対象にする文書は予め決めておくので、Cronさえ設定すれば後はライティングの作業に集中できる。

そしてFlashbakeの特徴としてプラグインに対応しているということがある。プラグインには例えばRSSフィードの取り込みや、Twitterのつぶやき、天気情報の取得などがある。そうしたデータをコミット時に取得して、コミットメッセージに利用してくれるのだ。

それにより、文字を書いていた時にどのようなつぶやきをしていたか(例えばそこにアイディアを書き込んでおいても良い)、ブログは何を書いていたか、天気はどうだったかといった情報も集約できるようになる。後から見返すのがとても便利になるだろう。

ライティングとネットサービスとをつなぐ、ストリーミング的なソフトウェアと言えそうだ。長文を書く作業が多い方は試してみるといいだろう。

 

via Flashbake Automates Version Control for (Nerdy) Writers - Downloads [Lifehacker]

commandline’s flashbake at master - GitHub

 http://github.com/commandline/flashbake/tree/master