個人の趣味でWebサービスを作っている人は多い。たとえ一人であってもデバッグの作業は必要だ。テストのプロセスと開発のプロセスを若干分けることで少し距離をおいてシステムを見られるようになり、より効率的な修正やデバッグが行えるようになる。

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Emacs上から使えるDitz

 

そのためには何らかのBTSが必要になる。開発にEmacsを使っているならEmacs Ditzを使ってみよう。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはEmacs Ditz、Emacs用のDitzフロントエンドだ。

Ditzはターミナル上で動作するBTSだ。これはなかなか便利だ。Emacsで開発をしつつ、BTSの管理までできてしまう。ターミナルを使ってDitzを操作するのも良いが、使い慣れているテキストエディタからそのまま操作できるという手軽さが良い。

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バグ登録。なお日本語は無視されてしまった

 

初期設定でIssueの保存先を指定したら、バグや機能要望の登録ができる。プロジェクトにおけるTodo管理としても利用できる。登録されている項目の一覧や対応状況のアップデートもEmacs Ditz上で行える。

運用を続けていったら、その結果をHTMLとして出力することができる。オープンソースでないプロジェクトであれば、その結果を適宜アップロードすることでユーザとの会話に役立てることができそうだ。

なお、Emacs Ditzを使っても日本語の入力はできないようだ。その点が難点ではあるが、テキストエディタにBTS機能がつくというのはなかなか便利で、面白いソフトウェアだ。

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HTMLの出力

 

**kentaro’s emacs-ditz at master - GitHub

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http://github.com/kentaro/emacs-ditz/tree/master