AjaxなどによってRIA(リッチ・インターネット・アプリケーション)が発展したとは言え、Flashに比べるとまだ足りない部分があるかも知れない。Google App EngineではGoogle製ということもあってシンプルな画面のWebアプリケーションが多い気がするが、もっとRIAに力を入れれば可能性が飛躍的に向上しそうだ。

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画像のアップロードや入力時にチェックを行うサンプル

 

とは言えどうすれば良いだろうか。その鍵になるのがPythonでAMF実装を行うPyAMF、そしてFlash and Flex on Google App Engineだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはFlash and Flex on Google App Engine、Google App EngineでFlash/Flexを利用可能にするフレームワークだ。

Flash and Flex on Google App EngineではFlash9やFlex3を用いたクライアントアプリケーションがサンプルとして提供されている。通信はAMFを用いて行い、その他にGoogle App Engineの提供するユーザ情報やデータストアを行うWeb APIを用いている。

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データをストアし、リスト化するサンプル

 

サンプルアプリケーションではログインやログアウトをするものや、プロフィールをアップデートするものが提供されている。Googleが提供するWeb APIを使ったり、AMFで通信を行えば、インタラクティブでかつリッチなインタフェースを持つアプリケーションが実現できるようになる。

実行環境やWeb APIはまだまだ秘めた可能性を持ち合わせている。疎結合にすることで多彩なインタフェースを実現し、開発者とユーザ相互にとっての新しい体験を可能にしてくれる。

 

**The GAE SWF Project: Flash and Flex apps on Google App Engine

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http://gaeswf.appspot.com/