先日のニュースでgOS CloudなるブラウザOSが来年にも登場する予定との発表がされた。Webアプリケーション化が進むと、もはやOSは意味がなくなり、ブラウザさえ確かに動作する環境があれば良くなる。それをまさに体現していると言える。

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Java製のWeb OS

 

来年はついにWeb OSが広まる年になるだろうか、その布石としてCoadunation OSを紹介しよう。

Coadunation OSはJava製のオープンソース・ソフトウェアで、簡易的Web OSシステムを提供する。

Coadunation OSは画面上部にタブが並ぶ。これはデスクトップを意味しており、切り替えると壁紙が変わる。アプリケーションはこのタブ単位で管理されるので、仮想デスクトップのようなものと考えられる(アプリケーションを移動させることもできる)。

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ファイルマネージャ

 

アプリケーションは内部ウィンドウで立ち上がり、ドラッグで移動させられる。提供されているのはファイルマネージャ、Hudson(継続的インテグレーションツール)、Wiki(JAMWiki)、Webメール、Google検索/Wikipediaブラウザとなっている。

画面下部のバーにはアプリケーション呼び出しを表示する(Windowsで言うデスクトップの表示)アイコンと、起動しているアプリケーション一覧が表示される。また、cauchoを使うことでPHPも動作させられるようだ。

Web OSのあり方は何がベストなのかはまだ分からない(ただのリンク集でも良いという話もある)。だがBIOSからすぐに呼び出せるブラウザが本格化すれば、シンクライアントやWeb OSの盛り上がりは急激になるだろう。そのときまでに色々と試しつつ、情報を集めてみて欲しい。Coadunation OSはJava製のインストーラー(Windows向け)が提供されているので試すのは簡単だ。

 

Coadunation OS
** ** http://www.coadunation.net/