見える化、なんて言葉が流行ったが元々開発者の世界ではごく当たり前のキーワードだった。目に見えないデジタルな世界を可視化したり、アナログなビジネスの流れをモデリングしたりするのはごく当たり前だ。

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サンプルのモデリング

 

企画を立てたり、思想を膨らませたりするのは個人やグループでディスカッションすることでできるが、その結果を落とし込み、共有するのは何らかのツールを使う必要がある。そんな時に役立つのがこうしたソフトウェアだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはConzilla、コンセプトブラウザという名称のモデリングツールだ。

Conzillaが対応するのはUML(なぜかULMとなっているが)、ダイアログマッピング、RDF、RDFS、DCMITypesとなっている。それぞれオブジェクトが予め登録されており、クリックして配置、線をつないでモデリングしていく。

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編集画面。オブジェクトが多数並んでいる。

 

Java製のソフトウェアであり、Java Web Startを通じてインストールと起動ができるのが手軽で良い。作られるコンテンツマップは一意のURLを割り当てることで、誰からでもアクセス、共有ができるようになっている。

できあがったモデルはSVG、PNG、JPEG、BMP、さらになぜかJSONでも保存ができるようになっている。JavaScriptのオブジェクトを表現できれば、Webベースでもモデリングができるようになるかも知れない。

Conzillaではコラボレーション機能もあるので、皆で知恵を集めてモデリングもできる。マルチプラットフォームで動作する利点も大きいソフトウェアだ。

 

Conzilla - A Concept Browser | Doc / Documentation browse

 http://www.conzilla.org/wiki/Doc/Main

SourceForge.net: Conzilla

 http://sourceforge.net/projects/conzilla/