ディレクトリ間の同期を行うツールは数多い。よく使っているファイルを一つのフォルダに入れておけば、そこさえバックアップしておけば万一の時にも安心できる。ファイルが散在していては本当に必要なものがどこにあるのか分からなくなってしまう。

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そしてバックアップは同期ツールを使えば簡単にできる。その一つがこのソフトウェアだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはSynkron、ディレクトリ間の同期ソフトウェアだ。

Synkron http://synkron.sourceforge.net/

Synkronの特徴は、Windows及びMac OSXそしてLinuxとマルチプラットフォームで動作する点にある。日本語化も進められており、Mac OSX版では全ての文字が日本語表示されていた。

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同期設定は複数可能で、二つのディレクトリを指定して行う。ブラックリストを登録したり、フィルタ設定をすることで不要なファイルを省くことができる。また、バックアップ元を複数指定して一カ所に階層を維持しつつバックアップを行う「複同期化」という機能もある。他にもスケジュール機能などがある。もちろん二回目以降の同期は必要なファイルのみを対象にして行われるので高速だ。

単なる同期ツールかと思っていたが、実際にはバージョン管理の機能もあるようだ。複数回バックアップしたファイルは、履歴を元にファイルを復元させることができる。復元するとオリジナルのファイルが上書きされてしまうので注意が必要だ。だがいざという時には役立つ機能だろう。

ネットワーク越しでのバックアップなどはできないようなので、エクスプローラなどでマウントする必要があるだろう。USBメモリや外部のHDDなどを同期対象にすれば、リモートのバックアップも容易にできるようになる。

 

Synkron

 http://synkron.sourceforge.net/

SourceForge.net: Synkron

 http://sourceforge.net/projects/synkron