いくらバージョン管理のシステムを導入していたとしても、多人数で開発を行っていると意図しない更新や修正によってバグを埋め込んでしまうと言ったケースがある。そのためソースコードのレビューを定期的に行うのが重要だ。

Picture 95.png

修正したファイル一覧

 

作業中のソースにおいて何が変わっているのか、それを皆で確認できるのがこちらのシステムだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはReviewMonk、ソースコードレビューシステムだ。

ReviewMonkはRuby on Rails製のソフトウェアで、WebベースのSubversionフロントエンドとも言えるソフトウェアだ。ワーキングコピーのあるディレクトリの一つ上のディレクトリを指定することで複数のワーキングコピーを扱うことができる。

Picture 99.png

差分表示。任意のリビジョンを比較できる

 

そしてコードの修正されたものを一覧し、Diffを表示することができる。内部のワーキングコピー専用という点が拙作のレビューシステム「宍道湖」とは異なる。パッチファイルを作成する必要がないので、場合によってはこちらの方が手軽かも知れない。

ソースはDiff形式でのみ確認できるようになっており、横並べにすることはできない。ただし任意のリビジョンを指定して比較することもできるのが便利だ。また差分についてコメントができないのがちょっと残念ではある。

ただ、ReviewMonkを各自立ち上げておけば、作業状態をWebベースで確認できるというメリットはありそうだ。一括集中型でなく、各クライアントが導入する差分レビューツールというのが面白い。

 

ReviewMonk

 http://reviewmonk.sourceforge.net/

SourceForge.net: ReviewMonk

 http://sourceforge.net/projects/reviewmonk/