インターネットやコンピュータは生活必需品になっている。例えそのまま使っていないとしても、既に生活の基盤として活用されている。これがもしなくなったら、非常に不便なことになるだろう。それは何も健常者に限らず、何らかの障害をもった方にとっては特に便利に活用できるものになっている。

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メイン画面

 

通常のWebサイトはそれと知らずに健常者をターゲットにしているはずだ。ユニバーサルな、誰でも使いやすい仕組みを実現するというのは非常に難しいが、そのための補助ソフトウェアは存在する。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはWebAnywhere、どこでも使えるスクリーンリーダーだ。

WebAnywhereは言わばプロキシソフトウェアだ。Webベースで提供されるので、公共のPCからでもどこでも使えるのが利点だ。IE7やFirefox2で動作することが確認できた(Firefox3 for Mac OSXでは動作せず)。

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Gmailへはログインできなかった

 

WebAnywhereへアクセスすると、二分割された画面が表示される。上が専用のアドレスバーで、下がブラウザ画面だ。そして読み上げ機能を使って、Webサイトの内容を読み上げてくれる。

読み込みが完了したときに、ローディング完了の案内が発せられたり、文章を読み上げてくれることでメールなども使いやすくなるだろう。アドレスバーに入れた文字も読み上げてくれるので、アドレスの入力チェックになる。

今はスクリーンリーダーソフトウェアは専用のローカルアプリケーションになっており、それぞれの端末でしか利用できなかった。だが、WebAnywhereであればどこからでも使えるのが魅力だ。

プロキシとあって、セキュリティの問題はあるだろうが、そうした点が担保されれば、とても便利に使えるソフトウェアになるだろう。また、現状では英語のみになっているが、オープンソースとして公開することで他の言語に対してもそれぞれの言語を得意とする人が開発、提供できるようになるのが魅力だ。

 

via 「どのブラウザでも対応可能」なテキスト読み上げツール、オープンソースで登場 [ITmedia News]

WebAnywhere: A Screen Reader On the Go

 http://webanywhere.cs.washington.edu/

webanywhere - Google Code

 http://code.google.com/p/webanywhere/