Web系プログラマにとって必要なものは、テキストエディタ、ブラウザ、開発環境、そしてデバッグ環境だ。スクリプト言語では、このデバッグ環境が弱い場合が多い。その点はWindows系の開発環境は強力だ。もっと開発効率をあげるためにはトライ&エラーだけでなく、逐次データが追える仕組みが欲しい。

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3ペインの構成になっている

 

PHPの場合、XDebugを使ったリモートデバッグが可能だ。これをもっと便利に、もっと活用するためのソフトウェアがこれだ。

今回紹介するフリーウェアはMacGDBp、Mac OSX向けのXDebugフロントエンドだ。

MacGDBpを使うには予めphp.iniにリモートデバッグの設定を行う必要がある。デフォルトの9000番でMacGDBpは待ち受けた状態になり、スクリプトを実行するとMacGDBp側で制御できるようになる。

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配列の中身も見られる

 

ソースコードの実行場所がハイライトされ、ステップ実行をしたり、ブレークポイントを設定してそこで停止させることもできる。変数の値が一覧表示されており、刻々と変わる状態を追いかけたり、正しい処理が行われているか判断することができる。変数の種類も表示されるので、予期しないデータが入らないかチェックするのにも向いている。

配列の場合もインデントされてキーが一覧表示される。変数の内容が日本語の場合文字化けてしまうのが残念ではあるが、これがあるとないとでは開発効率が大きく変わってきそうだ。

GUIで操作できるので、ステップ実行も現在位置が簡単に分かり、操作しやすい。まだリリースされたばかりとあって、多少のバグが残っている可能性はあるが、ぜひ利用し、そしてフィードバックして欲しい。

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ブレークポイント一覧

 

Blue Static - MacGDBp

 http://www.bluestatic.org/software/macgdbp/