iPod TouchやMacBook AIRなどで採用が進められているマルチタッチシステム。マウスでは実現が難しい、複数の指による直感的な操作が可能だ。ズームや回転が複数の指によって、スムーズに実現する。

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デモソフトウェアのsmoke

 

マルチタッチのメカニズムは様々な分野で応用できることだろう。将来的には映画「マイノリティレポート」のような空間に浮かんだイメージ操作すら実現させるかも知れない、そんな期待を感じさせるソフトウェアがこれだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはTouchlib、マルチタッチフレームワークだ。

TouchlibはWebカメラを利用し、複数のポインタを同時に認識、判別することができる。様々なデモアプリケーションも収録されており、指を動かすと炎や煙が立ち上がるものや、並べられた写真を手で動かすと言ったものもある。

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指先の動きを関知して動く

 

必要なのはWebカメラと、指の影を映し出せる薄い板などだ。実際に試している動画がYoutubeなどにアップロードされているので、気になる方は試してみるといいだろう。Webカメラを使うことで、Mac OSXのみならずWindowsやLinuxでも利用できるようにした点が素晴らしい。

Webカメラの解像度が高く、指先を認識する精度が高ければ、大きなスクリーンを使うこともできるだろう。後は各座標の数値がプログラムに送られてくるので、それを処理していけば良いだけだ。

パソコンの画面を映し出す部分と、指先を認識する画面を同一にできれば、まさに映画の世界が実現する。夢のような技術が目の前に迫っている。

 

Touchlib - Home

 http://nuigroup.com/touchlib/

touchlib - Google Code

 http://code.google.com/p/touchlib/