FUSEとはFile system in User spaceのことで、擬似的なファイルシステムを容易に構築するためのライブラリだ。LinuxやMac OSXでは既に存在していて、非常に便利なソフトウェアだ。

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MemoryFSを使っているところ

 

例えばGmailやFlickrをファイルシステムのように扱ったり、FTPやSSHを通常ドライブのようにマウントして操作したりする。これらが独自で作り込まれたソフトウェアも存在するが、そうした作り込みの部分をごく手軽にしてくれるのがFUSEの魅力だ。Windows向けがないのが悔やまれていたが、ついに登場した。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはDokan、Windows版FUSEと言うべきソフトウェアだ。

DokanはFUSE同様に指定されたコールバック関数を実装していくことで、容易にファイルシステムが構築できるようになる。例えばファイルの一覧、属性の取得、フォルダの作成、ファイル移動などなどだ。

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ファイル一式

 

既にこれを使ってメモリをマウントするもの、Flickrをマウントするものが登場している。ライブラリはC/.NET/Rubyが提供されているがJava、さらにRhinoを使ってJavaScriptからもファイルシステムが構築できるようにするライブラリも登場している。

既に先行しているLinuxやMac OSXで言えば、Amazon S3のマウント、iPodのマウント、IMAP、NNTP、CouchDBなど多数のシステムをファイルシステム化するソフトウェアが登場している。これは実際に使ってみると非常に便利で、創造性をかき立てられる。

システム開発においても、Amazon S3にバックアップする際にドライブとしてマウントされているとコピーをコマンドで流すだけで完了して便利に使える。Dokanが登場した今、FUSEを楽しめる方が一気に増えた。ぜひDokanを使って様々なシステムをファイルシステム化してみよう。

 

via Windows版FUSE Dokan がオープンソースになったよ!! [yukobaの日記]

Decas

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