最近も逮捕者が出たりと何かとアングラな面ばかり注目が集まってしまうP2Pだが、その技術は様々な場面で利用できる素晴らしいものだ。中央集約型でない手軽なデータの授受やチャットのようなテキストメッセージのやり取りにも便利だ。

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そんなP2Pの良さを利用したファイル共有ソフトウェアがこれだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはAlliance、限られた人とだけ共有するP2Pソフトウェアだ。

不特定多数とのファイル共有ではなく、Allianceでは招待した友人とだけネットワークを結ぶことができる。プロトコルはBitTorrentを利用している。もちろん1対1ではなく、複数人を招待することが可能だ。ただし一番最初の招待できる人はNAT越えしなくてはならない。

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しかし招待された人であれば、指定したコードを入力すればFirewallの設定を変更することなく利用できる。自分の任意のフォルダを登録すれば、相手は自由にダウンロードできる。また、チャットの機能もあり、ファイルのパスを送信することもできる。

セキュリティ(簡易またはAES over SSL)、ファイルの検索機能や、二バイト文字への対応(未検証)、マルチプラットフォーム(Windows/Mac OSX/Linux)対応など、面白い機能が多い。何より手軽に利用できるのがメリットだろう。不特定多数とのファイル共有というと悪いイメージがあるが、限られた友人とだけルータも越えてファイルの授受ができると考えるとP2Pの優れた面が見えてくるはずだ。

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設定画面

Alliance P2P - Safe file sharing
http://www.alliancep2p.com/

SourceForge.net: Alliance - Friend-2-friend network
http://sourceforge.net/projects/alliancep2p/