OS/ネットワークの垣根を越えてファイルを共有「p300」
WindowsとMac OSX、Linuxのそれぞれでファイルを共有しようと思うとSambaやFTPを使うことが多い。だが接続するコンピュータの量が増えるとサーバを設置したり、その設定やらで何かと面倒に感じてしまう。
p300のGUI管理インタフェース。ファイルの一覧、ダウンロードなどが可能。
そこでシンプルにファイルを共有してみるのはどうだろう。利用するのはGUIとWebインタフェースだ。
今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはp300、P2Pを使ったファイル共有システムだ。
p300はJavaで作られたソフトウェアで、WindowsやMac OSX向けには専用の実行ファイルが提供されている。LinuxであればJarファイルを起動すれば良い。起動すると管理用のGUIインタフェースが表示される。
Webブラウザ用インタフェース
ここでは共有したいディレクトリを設定する。そうすれば他のコンピュータで起動されたp300が認識し、ファイルの授受が可能になる。特にアクセス権限などはないようだ。GUIインタフェースの他にも、ポート番号4337によるブラウザ向けインタフェースもある。日本語も特に問題なく表示できる。
Windows用インタフェース
ファイル検索機能もあり、これがなかなか便利だ。また、LANの他にVPNにも対応しているので、外部とのファイルをやり取りする際にも便利に使える。WebDAV互換になっているので、Finderやエクスプローラを通じてもアクセスできて便利だ(こちらも日本語は問題なく表示できる)。なお、WebDAVの場合はファイルをアップロードできない。
中央のサーバがある形式は管理コスト、障害発生時のリスクなどがつきまとう。少人数やプロジェクトチームレベルであれば、こうしたP2Pを使ったファイル共有方法も便利そうだ。
p300 file sharing