社内でPCを管理する際、ユーザにはインストール権限を与えずにおくのが基本だ。だが、そのためにアプリケーションのインストールが必要になると管理者が呼ばれることになる。それだけであればまだ良いが、その際に管理者パスワードを必要になり、覚える必要が生じたりして面倒になる。

entrance01.png

管理者のパスワードを覚えることなく、ユーザの利便性を損なわない仕組みとしてLinuxではsudoが使われる。そしてWindowsでもsudoを実現するのがこのソフトウェアだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはSudo for Windows、Windows向けsudoだ。

Sudo for WindowsはGUIとコマンドプロンプトの両方で利用できるソフトウェアだ。権限についてはLinuxのようなテキストではなく、XMLファイルベースで定義する。Windowsらしく、ローカルだけでなくドメインにも対応しているのが特徴だ。

entrance134.png

そして必要な権限と、ファイルのパスを設定しておくことで実行できるようになる。後は実行ファイルのコンテクストメニュー(右クリックメニュー)からSudoを選べば、パスワード入力欄が表示され、自分のパスワードを入れればデフォルトで3分間、管理者権限(または設定したグループ)が与えられる。なお、筆者環境ではスクリーンショットの通り、ボタンがうまく表示されない(おそらく左側がOK、右側がCancel)。

使い方の例として、例えば指定したパス上のSetup.exeやSetup.msiを与えておけば(読み込みのみのネットワークドライブなど)、ユーザにインストールを許可したファイルだけを利用可能にするような使い方が考えられる(実際にできるかは分からないが)。Sudoは便利な機能なので、Windowsであっても便利に利用できそうだ。

 

sudowin:sudowin [sudowin] http://www.lostcreations.com/sudowin/sudowin

SourceForge.net: Sudo for Windows  http://sourceforge.net/projects/sudowin/