Mac OSX ServerにはiCal Serverという機能がある。これはiCalなどのカレンダーアプリケーションを使って、スケジュール情報を共有しようと言うサービスだ。iCal形式に対応したカレンダーアプリケーションは多数あるので、iCalによらず利用できるのが利点だ。

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そして、iCal ServerのソースコードはMacForgeにて公開されている。それがこれだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはCalendar Server、オープンソース版iCal Serverだ。

iCal Serverと具体的にどこが違う、というのは分からないが、アカウント管理がXMLファイルになっている点がMac OSX側のユーザ管理に統合できると言った違いはあるかも知れない。認証情報はデフォルトでXMLだが、LDAPやBASICまたはダイジェスト認証も利用できる。

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インストール自体はrunコマンドで完結する。その際、ZopeやTwistedといったライブラリで足りないものも自動でダウンロードしてくれる。終わったらhttp://localhost:8008/にてカレンダーのリストが見られるようになる。必要なライブラリを見る限り、Mac OSXに依存するものではないようなので、Linuxサーバなどでも利用できそうだ。

そこで必要なカレンダーのURLを取得し、自分のカレンダーアプリケーションで表示することはもちろん、自分で作ったカレンダーを公開することも可能だ。公開したカレンダーを皆で編集する方法が分かっていないが、それさけできればグループウェアとしての基本は十分な気がする。

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グループウェアと言っても、大抵カレンダーと施設予約くらいしか使われていないのではないだろうか。iCal Serverを使えば好きなクライアントアプリケーションを使いつつ、情報共有をはかれるようになるだろう。

Calendar Server - Trac
http://trac.calendarserver.org/projects/calendarserver