社内でメッセンジャーを使ってメッセージをやり取りしている会社は多いと思う。その際によく使われるのがIPメッセンジャーで、遠隔地であればSkypeやGoogle Talkといった各種IMが利用されることが多い。付箋紙ソフトウェアにメッセンジャー機能がついたものもある。

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いずれにせよ、こうしたメッセンジャーにはログが残らないのが問題視される(ローカルPCにしか残らず、管理できない)。そこでLAN内にメッセージサーバを立て、ログを集計管理すれば問題は解決しそうだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはejabberd、オープンソースのXMPPサーバだ。

XMPPはeXtensible Messaging and Presence Protocolの略で、Jabberでも採用されていることで有名なプロトコルだ。つまりXMPPサーバであれば、Adiumをはじめとした各種Jabberクライアントが利用できるようになる。

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なお、ejabberdのデフォルトではログが残らないが、mod_logxmlなどのプラグインを利用することで解決する。また、ejabberd + LDAPで認証統合することもできるのが便利だ。さらに外部公開することでGoogle TalkやJabber.org(jp)といった外部のユーザが多いサービスとも連携できるようになる。

ejabberdはインストールが容易で、Windows/Mac OSX/Linux向けにインストーラーが用意されている。また、Webの管理インタフェースもついているので設定や管理が容易だ。

メッセンジャーでは簡単にメッセージが送信できるために、メール以上に機密が流れている可能性がある。簡易的なメッセージングと言う利便性を失わずに管理体制を構築するにはメッセージングサーバの構築が重要になりそうだ。

ejabberd - High-Performance Enterprise Instant Messaging - Process-one
http://www.process-one.net/en/ejabberd/