自宅ではマック、オフィスではWindowsを使っているという人は多い。向き不向きがあるので、用途に応じてOSを選ぶというのは大事なことだ。だが、操作はそうではない。OS間の壁を越えて使えるのが良い。

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その点においてマルチプラットフォームで動作すると言うのは大きな利点になり得る。Outlook系のソフトウェアでもそれは言える。

今回紹介するフリーウェアはi.Scribe、各種OSで動作するPIMだ。

i.Scribeはメール、カレンダー、タスク、コンタクトと言ったPIMの要素が詰まったソフトウェアだ。中規模以上のオフィスではOutlookが導入されることが多いが、i.Scribeはそれの個人向けと言ったソフトウェアだ。Windows、LinuxそしてMac OSXで動作する(筆者環境ではMac OSXでの起動に失敗した)。

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i.Scribeの上位版としてInScribeがあり、i.Scribeではメールアカウントが一つのみ、フィルターが5つまでと制限されている。その範囲内であれば、十分利用できるソフトウェアだ。

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POP3/IMAPの送受信や、外部のiCal取り込み、プラグインによってLDAPやGPGへの対応も可能だ。さらにGroupware Serverというプラグインを使えば、メールやコンタクトの共有ができるようになっている。日本語化も行われているので安心して利用できる。

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個人や数人のオフィスであれば、大層なグループウェアを導入するよりも手軽だ。さらに各個人で情報を管理するよりも効率が良く、単なるメーラーから一歩脱したコラボレーションを可能にしてくれるだろう。

i.Scribe and InScribe: A Small and Easy to use Email Client
 http://www.memecode.com/scribe.php