オフィススイートと言えばMS Officeと言えるくらいデファクトスタンダードになっている中、OpenOfficeやGoogle Docs等、その牙城を崩すかも知れない存在が台頭している。

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そして次なるプレーヤの登場だ。巨大IT企業、IBMがLotusの冠をつけたソフトウェアをリリースした。

今回紹介するフリーウェアはLotus Symphony、IBM謹製のオフィススイートだ。

Lotus Symphonyの最大の特徴はEclipseがベースになっている点だろう。先日(2007年09月)、IBMがOpenOfficeプロジェクトへ参加すると言うニュースがあったので、そこからの流れかと思ったらそうではない。

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IDEがオフィススイートになると言うのも凄いが、完成度も高い。メニューは英語だが、日本語も利用できる。各種MS Officeフォーマットへの読み書きにも対応している。PowerPointの画像が一部乱れたり、開けないファイルもあったが、β版でここまでの完成度は十分だろう。

便利だと思うのはMDIで提供される点だ。それにより、オフィスドキュメントを複数開いてもLotus Symphonyの中で一元管理できる。また、OpenDocument Formatへの対応や標準でPDF出力できる点も見逃せない。

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Eclipseベースとあって、Subversionやブラウザを内包するようなこれまでの資産を活用した新しいドキュメント作成環境が出てくるかも知れない。非常に面白いソフトウェアだ。

IBM Lotus Symphony
http://symphony.lotus.com/software/lotus/symphony/home.jspa
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