FONが徐々に増えてきたように感じている。ミーティングの前に少し調べておくと、その付近で幾つか無線LANのスポットがあることが分かる。と同時にその付近に他の無線LANの信号が確認できる。

WEPを使って暗号化を行っているので安心と思っていないだろうか。個人的にはANY接続にする意味はないと思うのだが、意外とSSIDが拾えるスポットは数多い。付近の無線アクセスポイントを知るためのツールがこれだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはKisMAC、無線アクセスポイント詮索ソフトウェアだ。

KisMACは指定した無線LANを使って、周囲のアクセスポイントを探査、表示できる。SSIDや暗号化の種類、BSSID、シグナルの強さ、ベンダー、チャンネルといった情報を一覧表示できる。

ほかにもGPSによる位置情報取得や、それらをマッピングする機能もある。一見しただけではお役立ちユーティリティという感じだ。

KisMACが持つもう一つの顔は、メニューの中にある。Crackという項目にWordlist Attack、Bruteforceなどといった文字が見受けられる。つまり無線LANのクラッキングツールとしての一面も持ち合わせているようだ。

ちなみにKisMACは元々ドイツ製のソフトウェアであるが、ドイツ刑法202c項の改正に伴い、開発拠点をスイスに変更した。もちろん、日本でも使い方を誤れば法律に抵触することになるだろう。KisMACは非常に便利なソフトウェアではあるが、間違った使い方はされないよう、十分にご注意いただきたい。

KisMAC
http://kismac.macpirate.ch/