Webに限らず、PC上で画像を作成しようと素材をもらったら、ラスタ画像で渡された経験はないだろうか。またはデジタルデータすらなく、紙でしか素材が存在しないこともある。スキャンして手作業でトレースしていく作業をしていると嫌になってしまう。

それらの苦労から開放してくれるソフトウェアがこれだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはPotrace、オートトレースソフトウェアだ。

Potraceはコマンドラインで動作するソフトウェアで、PBM/PGM/PPMまたはBMPファイルを読み込み、EPSやPS、SVG/PDF/GIMPPATHといった形式に変換してくれる。かなりレベルの高いトレース結果が得られる事に驚くはずだ。

そのまま使ってみてもいいし、微妙な調整は閾値を直すことで行える。対応プラットフォームが数多く、Linux/BSD/Mac OSX/Windows等となっている。Mac OSXであれば、finkを使ってもインストールできる。

カラーのままでもいいが、白黒のほうが精度が高い。良好な結果を得るには多少の事前準備が必要な場合もあるが、それでも手作業でトレースするのに比べると手間は大幅に軽減される。

Peter Selinger: Potrace
http://potrace.sourceforge.net/

SourceForge.net: Potrace
http://sourceforge.net/projects/potrace