いわゆるWeb APIを使ったサービスを提供する流れは徐々に強まりつつある。最も単純なものはデータ提供サービスで、REST等で提供される。Web APIとは言いがたいが、RSSやiCal等もその一つだろう。

その次はデータの授受ができるサービスで、XML-RPCを使ったものが多い。有名なものはブログの更新サービスで、ブログエディタやFlickr等でインタフェースを提供している。

RESTであれば、ブラウザでも十分デバッグできるだろう。だが、XML-RPCのデバッグとなると多少面倒くさい。そこで使ってみたいのがこのソフトウェアだ。

今回紹介するフリーウェアはFabrice XML-RPC クライアント、XML-RPC専用のクライアントソフトウェアだ。フリーウェアではあるが、ソースも公開されている。

 

 

標準の設定では、日本語が文字化けるので注意されたい。Setttingsの所でフォント指定、さらにXML Parserの設定をすれば解消されるはずだ。

例えば、郵便番号から住所を返却してくれるWeb API「郵便専門ネットWebサービス」を指定し、メソッドの一覧を取得すると、利用できるメソッドが一覧表示される。

 

 ここで各メソッドの指定する値や、ヘルプを閲覧することも可能だ。

そして、Requestタブでは実際にリクエスト内容を組み立てて、実行することができる。

 

 

 

 

 

 

 

実行された結果はResponseタブにて閲覧できる。これにより、何らかのエラーが起きた場合にもデバッグがしやすくなるし、リクエスト内容の組み立ても容易になるだろう。

 XML-RPCは言葉だけ見ると技術的に面倒そうな気がするが、実際に処理してみると非常に分かりやすく、扱い勝手がいい。サーバとクライアントの両方を開発する手間はあるが、疎結合の狙いとしてもシステムに組み込むのも面白いのではないだろうか。

 

 

 

 

Win32 GUI アプリケーション - Fabrice Co.
 http://www.fabrice.co.jp/win32gui.html