Ajaxの台頭もあって、それまでWebの装飾に過ぎなかったJavaScriptが実は様々な用途で利用できることがわかってきた。実際、AjaxやJSONなど、利用範囲の拡大は目覚しい。

そうは言ってもJavaScriptはブラウザの中にとどまっている…そう思われてきた。だが、今後は「それJavaScriptでできるよ」と言える「それJS」時代がやってくる。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはJSDB、ローカル内でのJavaScript実行環境だ。

とにかくJSDBはライブラリが凄い。ADODB/ODBCをサポートする事で、MySQLやAccessなどのデータベースに接続することができる。さらにメール送信もでき、HTTPサーバとして動作する事もできる。

他にもHTTP接続し、他のURLのHTMLファイルを取得したり、WindowsのText-to-speechを動作させて、話すことだってできてしまう。まさに「それJS」時代の到来を予感させる。

公式サイトではLDAP接続するサンプルや、Outlookのカレンダーをダンプするサンプル等も公開されている。

JavaScriptエンジンは2007年04月時点でJavaScript 1.6相当のようだ。これはFirefox 1.5に相当する。動作はWindowsのみならずLinuxもサポートされており、ただただ圧倒されてしまう。これからの時代を踏まえ、一度触れてみることをお勧めするソフトウェアだ。

 

JSDB: JavaScript for databases
 http://www.jsdb.org/index.html