Xen

大学発VM

Xen ロゴ

システム構築を進めているとテスト環境が重要になってくる。台数分、ハードウェアを用意しても良いが、ソフト・ハード両面でセッティングが面倒だ。

VMWareに代表されるような仮想マシンはそんな時に便利だ。失敗したら別途保存しておいた状態からやり直せるし、ハードウェアを増やす必要もない。若干気になるのは速度面だろうか。しかしその問題もここ最近のPCの性能向上によってカバーされつつある。

本日紹介するオープンソース・ソフトウェアはXen、オープンソースの仮想マシン(Virtual Machine:VM)だ。

まず断っておくと、XenはVMWareのようにメインのOS上で他のOSが動くタイプではない。ハードウェアを仮想的に分割し、複数のOSに提供するタイプのVMだ。ホストコンピュータが隆盛だった時代に使われたタイプの形式で、一つのOSが停止しても他のOSには影響がない。

特徴としては、ネイティブで動作した場合と、Xenを利用した場合で性能劣化が殆ど見られないと言う事だろう。また、それぞれのOSに対して移植作業が必要との事だが、Linux2.4系、2.6系、NetBSD/FreeBSD、Plan 9が動作する。

尚、Xenはケンブリッジ大学生まれだ。最近こうした大学生まれのソフトウェアを度々聞く。ビジネスと一線を画す、オープンソースと言う位置付けが丁度マッチする部分があるのかも知れない。

http://www.cl.cam.ac.uk/Research/SRG/netos/xen/