ORCAプロジェクト

医療業界のオープン化

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オープンソース・ソフトウェアを紹介する当サイトではあるが、時に非常に紹介に困る時がある。しかし、今回の紹介に比べればそれまでは序章だったのではないかと思ってしまう。

本日紹介するORCAプロジェクトとは、医療情報ネットワーク推進委員会にて
「医師会総合情報ネットワーク構想」(1997年 情報化検討委員会)を構成するツールの一つとして認められた日本医師会の研究事業プロジェクトである(サイトの概要そのまま…)。そして、全国の医師、医療関係機関が誰でも無料で使え、改良できる公開ソフトウェア(オープンソース)方式でプログラムを配布しているのだ(これまたサイトの概要そのまま…)。

まず分かる範囲ではこれまで専用コンピュータ(レセコン)に搭載されていたプログラムをLinuxでも動作するよう「日医標準レセプトソフト」として公開している。2004年3月24日現在で821もの医療機関で導入されているようである。

また、医見書という「平成12年度に施行された介護保険制度において、介護2次判定の指標となる「主治医意見書」の作成を支援するソフトウェア」も公開されている。こちらはJavaで開発されているとの事。はっきりいって内容は分からないのだが、こういう共通ツールが普及するのはいいことだ。

正直いって、特別な業界に特化したソフトウェアを紹介するのは非常に大変だ。しかも導入されるケースは殆どないだろう。しかし、医療業界も変わろうとしている事、そしてそれが実際に適用され始めている事だけはしっかり把握しておかなければならない。

.orca.med.or.jp/

※追記
ORCAプロジェクトは他にメインフレーム相当のOLTPモニタを始め、
OpenCOBOL、商用品質の印刷プログラムMONPE等も開発、公開しているプロジェクトです。