一太郎Ark

古参ワープロの開放

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パソコンが普及する以前は日本にワープロがあった。今でこそワープロの普及率は低いが、かつてはパソコン以上に用いられていた。文字を書く専用とは言うものの、最終的にはインターネットに接続が出来、殆どパソコンが変わらなかった。売りは本体だけで印刷まで行える事だったように思える。

ワープロ、と聞くと思い出されるのがワープロソフトと呼ばれた一太郎だ。特に日本人にあった、日本独自として発展してきたと言う意味で非常に稀な存在だ。ワードプロセッサという分野ではMicrosoft Wordにまだまだ負けてはいないのではないだろうか。

そんな非常に優れたソフトウェアである、一太郎がオープンソースになっているのだ。本日紹介する、一太郎Arkがそれだ。商用ソフトウェアのオープンソース化は珍しく、それだけ得られるものがあるという事なのだろうか。

一つ断っておく必要があるのだが、これはソフトウェアライセンスがオープン化された訳ではない。このソフトウェアのソースをコンパイルして、一太郎Arkを動作させるのはライセンス違反になる。この場合はソフトウェアを購入する必要がある。

では何のためにオープン化したのかといえば、プラグイン開発のためである。プラグインを開発するために、API(開発用インタフェース)のみならずソースごと開放したのである。それにより、より良いプラグインの開発が促進されるとにらんだのである。

オープンソースとは言え、利用には制限が付けられるが、ソースを見る事でJava開発におけるテクニックを学ぶことも出来るだろう。また、それを利用して便利なプラグインを開発するのも良い。企業としてのメリットは模索段階ではあるかも知れないが、ユーザにとってのメリットは大きいのではないかと思われる。

http://www.justsystem.co.jp/ark/