USのドラマでシリコンバレーというのがあります。彼らは圧縮技術をコアとしており、それによってGoogleまたはMicrosoftをモチーフにしているとおぼしき巨大企業と争います。圧縮技術というのはネットワークのトラフィックを大幅に減少させたり、世界全体のストレージ容量を低下させる大きな可能性を秘めています。 そんな中、Googleが開発した新しいJPEGエンコード技術がGuetzliです。

Guetzliの使い方

これは実物を見るのが早いでしょう。まず元。

こちらがGuetzli版。

見た目には差異は殆ど分かりません。しかしサイズは歴然としています。元ファイルが327KB、圧縮後が280KBです。85%になっています。

Guetzliは非常に高い圧縮率を誇りますが、欠点もあります。まずメモリを使います。100万画素に対して300MB使います。さらにCPUも100万画素の写真に対して1分程度使います。他にもメタデータ系が欠損したりといった違いがあります。

Googleのような巨大なコンピューティングがあればJPEGをGuetzliで再圧縮するのは問題ないでしょう。その結果として15%もストレージが削減できるなら、それはもの凄い効果と言えます。

GuetzliはC++製のオープンソース・ソフトウェア(Apache Licnese 2.0)です。

google/guetzli: Perceptual JPEG encoder