MS Officeのファイルにはパスワードがかけられます。機密性の高いファイルを共有する場合には便利ですが、実際のところ大した理由がなくとも会社の規定でパスワード付きにしているという方も多いのではないでしょうか。 その結果、毎回開く度にパスワードが聞かれて面倒なファイルができあがります。そこでmsofficeを使ってCLIでパスワードを操作しましょう。

msofficeの使い方

パスワードがかかっています。

例えば以下のように実行します。パスワードはtestだとします。実際、暗号化が解除されたファイルが無事生成されました。

bin/msoffice-crypt.exe -d -p test enc.xlsx dec.xlsx

これで暗号化が解除されたExcelファイルがdec.xlsxとして生成されます。暗号化する場合は、

bin/msoffice-crypt.exe -e -p test test.xlsx enc.xlsx

になります。パスワードが分からなくなっても、msofficeを使うと解除できます。クラウドサーバを使って何十台かで一気に計算させればパスワード解除も容易でしょう。オフィスファイルは大抵簡単なパスワードであることが多いので、大した時間もかからないでしょう。

msofficeはC++製、Windows/Linux用のオープンソース・ソフトウェア(BSD License)です。

herumi/msoffice