Webブラウザがパワーアップしていくとこれまでローカルでしかできなかったこともどんどんできるようになります。しかしそれでもなお、壁を感じることもあるでしょう。 速度面においてChromeが提供しているのはPNaCLです。バイナリを実行可能にすることで高速なアプリケーションが開発可能になります。そしてPNaCLを使ってQEMUを実行するのがPNaCL QEMUです。

PNaCL QEMUの使い方

QEMUはオープンソースのCPUエミュレータですが、それをPNaCLでラッピングすることでGoogle Chrome上で実行できるようになっています。なおイメージファイルは別途用意する必要があります。

以下はTiny Core Linuxを実行しているところです。

速度はともあれ実行できています。

問題としては実用に耐えるかどうかですが、今の時点ではかなり厳しいと言えるでしょう。とはいえWebブラウザ上(かつWebブラウザだけ)でエミュレータが動くというのはすごいことですよね。

PNaCL QEMUはGoogle Chrome用のオープンソース・ソフトウェア(GPL)です。

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