ios-simulator-app-installer – iOSシミュレータ向けアプリインストーラー
iOSアプリを開発していて、それをシミュレータで試す場合にはどのようにするでしょうか。スタンダードな方法としてはXcodeでプロジェクトをビルドすることですが、みんながインストールしていなければいけません。 マシンパワーの少ないコンピュータでビルドするのも大変ですし、各シミュレータデバイス向けにコンパイルし直すのも大変です。そこで使ってみたいのがios-simulator-app-installerです。
ios-simulator-app-installerの使い方
ios-simulator-app-installerのコマンドを使うにはXcode 8.36.3がインストールされている必要があります。
brew tap stepanhruda/tap
brew install ios-simulator-app-installer
後はコマンドでアプリを指定するだけです。
ios-simulator-app-installer --app "build/DerivedData/Build/Products/Debug-iphonesimulator/Rocket Science.app"
そうするとアプリと同じディレクトリにインストーラーができあがります。おそらくアプリも内包されています。
これを別なコンピュータで実行すれば、どのシミュレータデバイスにインストールするか確認が出ます。
そしてデバイスを選択すればアプリが実行される仕組みです。
deviceオプションでインストールするデバイスを限定することもできます。指定できるデバイスはlist-devicesで確認できます。
$ ios-simulator-app-installer --list-devices
iPhone 6 Plus (8.3 Simulator)
iPhone 6 (8.3 Simulator)
iPhone 5s (8.3 Simulator)
iPhone 5 (8.3 Simulator)
iPhone 4s (8.3 Simulator)
iPad Retina (8.3 Simulator)
iPad Air (8.3 Simulator)
iPad 2 (8.3 Simulator)
Resizable iPhone (8.3 Simulator)
Resizable iPad (8.3 Simulator)
ios-simulator-app-installerを使えばXcodeが入っていないチームメンバーにもシミュレータベースで確認できるアプリが手軽に配布できます。また、コンパイルの手間がないので手軽に試用できるでしょう。
ios-simulator-app-installerはMac OSX用、MIT Licenseのオープンソース・ソフトウェアです。
2015年05月03日:Xcodeのバージョンミス修正