ITエンジニア/デザイナ向けにオープンソースを毎日紹介

2011年は忘れもしない東日本大震災が起こった年です。そして災害支援をキーワードにしたサービスが数多く登場した年でもあります。オープンソース・ソフトウェアでもそれは同じく、震災情報を集めたり、節電情報を促すようなソフトウェアが数多く登場しています。このとき活躍したのがGoogle App EngineやHerokuであったように記憶しています。クラウドサービスは一定水準までは無料で利用できるためオープンソース・ソフトウェアとの相性がとても良いのです。ソフトウェアをオープンソースとして公開し、それを無料のクラウドサーバで動かすことで誰でもすぐに情報を発信したり受け取れるようになったのです。

OpenStreetMapの躍進

この頃の動きとしてGoogleマップ離れが進んだというのが挙げられます。その対抗馬として選ばれたのがOpenStreetMapです。Foursquare、Flickr、Wikipediaなど数多くのサービスがOpenStreetMapベースに変更しました。さらにiPhoneは2012年にリリースされたiOS 6がOpenStreetMapベースの独自地図だったのですが、使い物にならない代物で大きな批判を浴びたのは記憶に新しいのではないでしょうか。ただしこれはOpenStreetMapが悪いのではなく、iPhoneが古いデータ(2010年04月頃)をベースにしていることが原因です。スマートフォンと地図は切っても切り離せない存在になっており、iOS 6は大きなミスを犯したと言えるでしょう。

とは言えiOSでの採用もあってOpenStreetMapには大きな注目が集まっています。オープンソース・ソフトウェアでも幾つもソフトウェアが地図データにOpenStreetMapを採用しています。その利点としてオフラインでも使えること、データがXMLベースなので必要に応じて改変できることなどが挙げられます。

2012年から

2012年になるとWindows/Mac OSX/Linuxといったデスクトップ上で動作するソフトウェアよりもWebベースで動作するサーバサイドのスクリプトやクライアントサイドのJavaScript/CSS3といったソフトウェアにトレンドが変化しています。また、iOS 6もリリースされApp Storeで十分事足りるようになっており、JailBreakしてソフトウェアをインストールすると言ったニーズも幾分低くなっていったようです。

Webベースのソフトウェアを公開する場としてはやはりGitHubが最も多く利用されています。Google Codeも後付けですが、Subversionに加えてGit/Hgをサポートしはじめましたが人気を取り戻すにはいたっていません。最も大きな違いとして、Google CodeやSourceForge.netではプロジェクトの詳細を最初に、コードをタブをクリックした後に表示する形としているのに対し、GitHubではソースコードを最初に出して、その下にREADMEを出しています。ソースコードありきであるといった姿勢はプログラマー第一主義であるGitHubらしい姿勢と言えるのではないでしょうか。

ライセンスのトレンド

この頃になるとソフトウェアのライセンス採用にトレンド変化が見え始めています。MIT Licenseを採用するケースが多くなってきており、GPLをは減っています。印象としてMIT Licenseは最も緩い束縛と感じられており、概ね自由に使うことができます。対してGPLはGPL汚染と言われるほど自由を強制するライセンスといったイメージがあります。プログラマーとしては自分の作ったソフトウェアをとやかく言われることなく自由に使って欲しいと感じることが多く、その意味でMIT Licenseにしておくことで手離れを良くしているのではないでしょうか。

nodeの盛り上がり

2012年からという訳ではないですが注目を集めていたのがnode.js(現node)ではないでしょうか。様々なフレームワークがリリースされ、バージョンも0.12系と安定度も増してきています。GrouponやPayPal、Yahoo! Inc.などでも採用実績があり、ノンブロッキング系アプリケーションサーバとして注目を集めています。

MOONGIFTではソーシャル投稿を行う際にURLからタイトルや本文とおぼしき部分、メインと思われる画像を抽出するWeb APIを自作しています。この仕組みは元々nodeで作っていたのですが、0.8系とあって安定性があまり高くなかったためRubyで書き直しています。しかし今のバージョンアップ状態を考えると改めてnodeで作ってみても良いのかも知れません。

ePub

2012年は日本でもついにKindleが発売しました。これによって一気に電子書籍市場が花開くかと思われましたが、当然ながら出版社は出し渋っており、なかなかコンテンツが広がっていかないのが実情です。とは言えePubファイルを扱うソフトウェアが多数登場し、自動的に電子書籍化する仕組みもできあがっていますので今後徐々にではあるが採用ケースも増えていくだろうと思われます。

次はBootstrapの善し悪しです。よく使われるようになっているBootstrapですが、実際に使っていく中で感じているメリット、デメリットについてお教えします。


10周年記念特集!「オープンソース×10年」

 

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